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りんご病の感染予防対策と生活上の注意点とは?

りんご病はウイルスが原因なので治療薬などはなく、1週間から10日程度で自然に治癒します。

せきや鼻水がつらい場合は、かかりつけの医者で対症療法の薬を処方してもらい、熱があるときは身体を冷やして十分に水分をとり安静にすることで対応します。

基本的に軽い病気なので、感染しても通常通り日常生活を送ることができます。発疹が出ている時に日光に当たったり入浴したりすると、治りかけていても、再び発疹が現われる可能性があるので、くれぐれも注意しましょう。


りんご病の感染力が最も強いのは、りんご病の特徴である赤い発疹がでる1週間ほど前であるため、学校や保育園などに発疹の出ている人がいた場合、周りの人もすでに感染している可能性があります。

りんご病は、学校保健法では登校禁止とされておらず、症状も軽いことから、りんご病にかかっている子どもも通常通り登校しています。
しかし、周囲への感染を避けたい場合は、症状が治まるまで家庭で休養した方が適切かもしれません。

周囲でりんご病の患者が確認された際は、なるべく子どもに近づかないなど、感染を防ぐことが必要です。

また、りんご病ウイルスは感染者の呼吸系分泌物(くしゃみ、唾液、鼻水、たんなど)に存在し、手によって運ばれることもあるので、感染している可能性のある人とはコップやストローを共有したり、同じ道具を使うことは避け、こまめに手を洗うよう心がけましょう。

現時点でりんご病予防ワクチンなどの薬剤はないことから、りんご病予に感染しないためには、日常生活の中で、上記のような細かな予防策を実践していくことが最も有効と言えるでしょう。

妊婦のりんご病感染が胎児に及ぼす危険性について

りんご病は、母子感染する感染症なので、免疫を獲得している妊婦がりんご病のウイルスに感染した場合、胎児にも感染する可能性があります。

胎児に感染すると、合併症として、胎児水腫(胎児の組織などに水分がたまる症状)を発症する可能性があります。


りんご病の胎児感染は、妊娠期間のどこでも起こる可能性がありますが、もっとも危険なのは妊娠前半期で、胎児が感染した場合4〜6週間後に死亡するケースが報告されています。

りんご病の胎児感染を予防する効果的な方法が発見されていないため、りんご病が流行している時期には妊婦はできるだけ患者との接触を避け、感染を防止することが必要になります。

免疫のない妊婦がりんご病に感染し、重症化した場合には胎児に流産や胎児貧血などの深刻な影響を及ぼすこともあるので、りんご病に感染した疑いがある場合は、すぐに医療機関で確定診断を受けるようにしましょう。

また、育児中の妊婦がこどもからりんご病に感染する例も多いため、家庭内感染にはくれぐれも気をつけなければなりません。


ちなみに、りんご病の確定診断は通常は保険の対象外ですが、妊婦の場合は保険診療で検査することができます。

2011年に行われた調査によると、妊娠中にりんご病に感染し、胎児感染した例は69件あり、そのうち流産・死産の割合は7割だったそうです。
ただし、りんご病を発症した妊婦から生まれた子どもは先天異常などは確認された例がなく、その後も正常に成長することがわかっています。

妊娠中にもしりんご病に感染した場合は、胎児の様子を頻繁によく観察することをお勧めいたします。

りんご病の潜伏期間|感染力|再発の有無について

りんご病の感染力は、ウイルス感染症の中では比較的弱く、急激に流行することはほとんどありませんが、5年ごとに流行する傾向があり、季節では春に流行することが多いようです。

ときおりりんご病の集団感染が話題になることがありますが、これは乳幼児や園児がりんご病の免疫をまだ持っておらず、潜伏時間中に飛まつ感染でウイルスを拡散してしまうことによるものです。
成人になると半数以上が免疫を獲得します。

りんご病の潜伏期間は10〜15日間程度で、長くても20日を超えることはありません。
りんご病の特徴である赤い発疹が現われてからは感染力は弱まるため、隔離や登校・登園停止などの必要はありません。指定伝染病ではなく、学校保健法での出席停止扱いにはなりません。

赤い発疹が現われるまでは、風邪のようは症状がみられるため、風邪と誤診されるケースがたまにあります。
まったく症状が現われないこともあるので、ウイルスに感染しているかを確認することは難しく、周りへの感染を防ぐことは困難です。
学校で流行した場合は同じクラスの10%から60%の子どもが感染します。

再感染にかんしてですが、一度りんご病にかかれば終生免疫ができるので、以降感染することはありません。
ちなみに、60歳以上の高齢者は、80%以上が免疫を獲得しています。

免疫を持っていない方が1年間にりんご病に感染する確率は、海外の報告によると1.5%程度になりますが、子どもと同じ家庭で過ごしている母親や小学校の教師などは、感染率が2.9%まで上昇しています。

りんご病の症状(大人・子供・乳児)を知る

りんご病とは、ウイルスによる「伝染性紅斑」という感染症の通称で、赤い発疹が頬や身体に出現することが特徴の疾患です。
2歳から12歳までの年代がかかりやすく、成人や乳児に感染することは少ないといっていいでしょう。

流行しやすい季節は、冬から春にかけての時期です。

りんご病の特徴である赤い発疹は、両ほほ、腕の後ろ側、ふとともなどによくみられ、はじめは斑点状ですが、徐々に真ん中が薄く周りが濃いレース模様のようになります。
頬の発疹は蝶が羽を広げたような形になるため「蝶形紅斑」ともいわれます。

その他の症状は、成人と子どもで異なります。
特に、溶血性貧血患者が感染した場合は、重度の貧血発作が起こる場合があるので注意が必要です。

■成人


成人がりんご病に感染すると、5〜6日間の潜伏期間を経て7日目頃から発熱・頭痛・かゆみ・関節痛・悪寒・筋肉痛などの症状が現れます。
首のリンパ腺が腫れることもあり、成人は子どもに比べて重症化することが多いのが特徴です。
症状は長くて3週間程度続くことがあります。
りんご病の特徴である赤い発疹は、成人にはあまりみられません。
成人男性の約30%、女性の約60%、合併症として関節炎・関節痛を併発します。

■子ども/幼児


子どもや幼児がりんご病に感染した場合、成人の場合のように筋肉・関節痛や頭痛などの症状が現れることはめったにありません。
りんご病の特徴とされる赤い発疹が出現する前には、風邪によく似た微熱・鼻づまり・鼻水などの症状が現れることがよくあります。
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